担当医のご紹介
乳腺科
大阪公立大学医学部付属病院 乳腺外科
幸地 あすか Dr
学会役員・認定資格
- 日本乳癌学会 乳腺認定医
- 日本外科学会 専門医
専門分野
乳腺外科

上野会クリニック本院 院長
上野 正勝 Dr
学会役員・認定資格
- 日本乳腺学会 乳腺認定医
- 日本外科学会 専門医 他
専門分野
乳腺外科
乳腺科について
乳腺科は、乳房に起こる様々な症状や病気を対象とし、中でも乳がんの検査や治療を中心に診療を行う診療科です。診察では、視診や触診、マンモグラフィや超音波検査(エコー)などを組み合わせ、確実な診断を行います。
乳がんは女性に多く見られる疾患ですが、早期に発見できれば治癒の可能性も高まります。乳房に違和感を覚える場合や、健康診断などで異常を指摘された際には、自己判断せず、速やかに上野会クリニックあべのブランチの乳腺外科へご相談ください。
早めの受診が、早期発見・早期治療のカギとなります。
乳腺科はどんな時に受診する?

以下のような症状がある場合は乳腺科の受診を検討しましょう。
- 乳房にしこりがある
- 妊娠や授乳をしていないにも関わらず乳頭から分泌物が出る
- 乳房の張りや痛み、かゆみがある
- 乳房の形や大きさが左右で違う
- 脇の下が痛い
- 乳房の皮膚が腫れたり、へこんだりしている
- ホルモン療法を長期間受けている
- 家族に乳がんになった人がいる
乳房の状態を日々見ておくことで、細かな違いに気がつくことができます。
お風呂などの際に、毎日セルフチェックをするようにしましょう。
乳腺科で診察する主な疾患
乳腺症
主に35〜40代の女性に見られる症状で、生理前に乳房の張りや痛み、柔らかいしこりを感じることがあります。ホルモンバランスの乱れが関係していると考えられています。
乳腺線維腫
10代後半から30代中頃に多く見られ、痛みがなく、よく動く軟らかなしこりが特徴です。原因としては女性ホルモンが影響していると考えられています。
ゆっくり成長していくものの、閉経後は小さくなる傾向があります。大きさによっては手術が必要な場合もあります。
乳腺のう胞
乳管内に液体が溜まり、しこりになったものです。基本的に良性で、治療が必要ないケースがほとんどです。
乳管内乳頭腫
乳頭からの分泌物(黒色・茶色・赤)が現れることが多い腫瘍です。卵巣ホルモンが関係していると考えられているものの、はっきりした原因は分かっていません。
良性の腫瘍ですが、稀に乳がんに繋がることがあるため、定期的な検診が推奨されます。
乳腺炎
乳腺が炎症を起こし、熱や腫れ、痛みが起こった状態です。乳汁や乳腺に溜まったり、細菌が入ったりするのが原因とされています。細菌が原因の際には抗生剤や外科的処置が必要になることもあります。
乳房パジェット病
乳頭に赤みやただれが生じるがんの一種です。乳がんと同様の対応が求められます。
当院で行う検査内容
当院では、乳がんの早期発見や正確な診断のために、次のような検査を行っています。
マンモグラフィ
乳房をX線で撮影し、しこりや石灰化の有無を確認します。がんのまわりの組織の変化も写し出されるため、乳がんの兆候を早い段階で見つけることができます。
乳房超音波検査(エコー検査)
乳房に医療用のゼリーを塗り、超音波を使って内部を画像で調べる検査です。乳腺が発達している方でも、病変を見つけやすいのが特徴です。
精密検査
マンモグラフィやエコー検査で異常が疑われた場合に行う検査です。病変の細胞や組織を一部採取し、良性か悪性かを調べます。方法には、細胞を採る「穿刺吸引法」、組織を採る「針生検」、より多くの組織を採取できる「マンモトーム生検」などがあり、必要に応じて適切な方法を選びます。
乳がん検診については、こちらの項目で詳しく解説しています。併せてご覧ください。
当院で行う治療
乳がん精密検査
乳房に違和感がある方、検診で異常を指摘された方、また良性のしこりなどの経過観察が必要な方には、精密検査を行っています。健康保険が適用されます。
検査内容は、問診・マンモグラフィ・超音波検査が中心で、必要に応じて細胞診や針生検なども追加で行います。
乳腺疾患の治療
良性の腫瘍切除や乳腺炎の治療、さらに乳がん治療に対応しています。手術は日帰りで局所麻酔が可能な場合に行います。全身麻酔が必要なケースでは、専門の医療機関をご紹介いたします。
乳がん術後の治療
手術を受けられた専門機関と連携しながら、術後の内分泌療法を当院で行います。
経過観察として、マンモグラフィ・超音波検査・血液検査・骨密度検査などを行い、副作用や後遺症についても丁寧にお伺いしながら、きめ細かくサポートいたします。

