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下腹部の痛み

下腹部の痛み
(チクチク、ギューとしめつけられる、鈍痛)でお悩みの方へ

下腹部の痛み(チクチク、ギューとしめつけられる、鈍痛)でお悩みの方へ│大阪市阿倍野区の婦人科・乳腺科・外科「あべのブランチ」下腹部や子宮に痛みを感じることは、多くの女性が経験する症状ですが、生理や便秘といった一時的な原因だけでなく、女性特有の病気が隠れている可能性もあります。
生理以外のタイミングで痛みが続く場合は放置せず、原因をしっかり確認することが大切です。

このような症状でお悩みの方は一度ご相談ください

下腹部や子宮の痛みを感じた時、「これくらいで病院に行っていいの?」と迷って受診をためらう方も少なくありません。
下記のような症状がある場合は、上野会クリニック あべのBranchへご相談ください。

  • 痛みが長引いている
  • 嘔吐や下痢など他の症状も見られる
  • 熱がある

痛みはあるが睡眠は取れている、食事や水分補給はできているといった場合でも、一度診察を受けることをおすすめします。

早急に受診するべき痛み

下記の症状がある場合は、早急に受診が必要です。

  • 痛みで眠れない
  • 歩く振動でも痛みがあり、歩けない
  • 嘔吐や吐き気が長く続く
  • めまいがする
  • 血便や下血が出ている
  • 大量の不正出血
  • 痛みが段々と増してきている

特にめまいがしたり、意識が朦朧としてくるなどの症状がある場合は、速やかに救急車を呼んでください。

生理じゃないのに子宮が痛いのはなぜ…?

生理じゃないのに子宮が痛いのはなぜ…?大阪市阿倍野区の婦人科・乳腺科・外科「あべのブランチ」生理や疾患でないにもかかわらず、子宮が痛むことはあります。よくある原因は下記の4つです。

着床痛

妊娠初期に起こる可能性があり、生理予定日の数日前にチクチク・ズキズキとした下腹部の痛みが出ることがあります。胃痛や胸の張りを伴うこともあり、心当たりがあれば妊娠検査薬を使用してみましょう。

排卵痛

排卵前後に卵子の排出に伴って起こる痛みで、お腹の張りや子宮周辺の痛みを感じることもあります。子宮内膜症がある場合は痛みが強くなる傾向があります。

性交痛

膣への挿入時や性交後に痛みを感じるもので、「誘発性膣前庭炎」「子宮内膜症」「萎縮性膣炎」などの疾患が関係していることも。性感染症が原因の場合もあるため注意が必要です。

更年期

女性ホルモンの減少による血行不良が原因で、内臓が冷え、生理痛のような下腹部痛が起こることがあります。

下腹部の痛みの原因・考えられる病気

下腹部の痛みの原因・考えられる病気│大阪市阿倍野区の婦人科・乳腺科・外科「あべのブランチ」下腹部には子宮や卵管、卵巣のほかに腸や膀胱、尿管などの臓器もあります。
締め付けられるような痛みや重い痛みがある場合は注意が必要です。

婦人科疾患

女性の場合、女性特有の子宮や卵巣といった臓器に関する痛みが出ることがあります。この場合、例えば下記のような疾患が考えられます。

月経痛

月経時には「プロスタグランジン」というホルモンが分泌されます。このホルモンが過剰に産生されると、子宮が強く収縮しすぎて、キリキリと刺すような痛みや、陣痛に似た締めつけるような痛みが下腹部に生じます。

月経困難症

月経に伴い、日常生活に支障をきたすほどの強い症状が現れる状態です。主な症状は、激しい月経痛、腰痛・頭痛・腹部の張り・吐き気・全身のだるさなどです。便秘や下痢、頻尿といった、排泄に関わる不調を伴うこともあります。

子宮内膜症

本来子宮内にあるはずの子宮内膜組織が、卵巣や腹膜など子宮外にできてしまう疾患です。子宮から剥離した内膜や血液が体内に留まり、炎症や癒着を起こします。主な症状は下腹部痛、腰痛、排便時痛、性交痛、頭痛、吐き気、めまいなど多岐にわたります。

子宮筋腫

子宮の筋層にできる良性の腫瘍です。子宮内膜に近い場所にできると、小さな筋腫でも月経痛や過多月経、腹部の張りなど、月経困難症に似た症状を引き起こすことがあります。また、不妊の原因となる場合もあります。

子宮がん
(子宮頸がん・子宮体がん)/卵巣がん

初期段階ではほとんど自覚症状がありませんが、進行するにつれて、不正出血や下腹部の痛みなどが現れるようになります。早期発見のためには定期検診が重要です。

子宮外妊娠

受精卵が本来の子宮内ではなく、卵管などの子宮外に着床してしまう状態です。進行に伴い下腹部痛や不正出血が起こります。

受精卵は子宮外では育たないため流産になりますが、それまでに卵管が破裂して大量出血を起こすと、命に関わる可能性もあります。

骨盤内炎症性疾患

膣や子宮頸部から侵入した細菌が子宮・卵管・卵巣、骨盤内の他の臓器にも広がって炎症を起こす病気です。大腸菌などの常在菌のほか、クラミジアや淋菌などの性感染症も原因菌となります。初期にはうずくような下腹部痛があり、進行するとおりものの変化、性交時の痛み、発熱などの全身症状が出ることもあります。

卵巣茎捻転・卵巣破裂

卵巣にできたのう腫や腫瘍によって、卵巣がねじれてしまう状態が卵巣茎捻転です。また、何らかの理由で卵巣が破れるのが卵巣破裂です。妊娠や排卵誘発剤、激しい運動などが誘因になることがあります。いずれも下腹部の片側に激しい痛みを伴い、緊急治療が必要となることがあります。

卵管炎・卵管嚢腫

卵管に炎症が起きたり、膿が溜まった嚢腫ができたりすることもあります。痛み以外の症状だと卵管炎ではおりものの増加や不正出血、吐き気、冷や汗、発熱などが見られ、卵管嚢腫では腹部の針や残尿感、便秘などが見られます。嚢腫が破裂すると激しい痛みや吐き気、嘔吐、発熱を伴うこともあります。

消化器疾患

下腹部には様々な臓器があり、消化器疾患の可能性も考えられます。

急性腸炎

ウイルスや細菌による感染、アレルギー反応、薬の副作用などが原因で腸に急激な炎症が生じ、キリキリとした腹痛や、下痢・吐き気・発熱などの消化器症状を起こすことがあります。

虫垂炎

大腸にある虫垂が炎症を起こす病気です。進行に伴って痛みの場所が移動するのが特徴で、初期にはみぞおち周辺に痛みを感じ、次第に右下腹部へと痛みが移ります。そのほか、吐き気や発熱を伴うことがあります。

憩室炎

大腸の壁が袋状に外側へ突出してしまう状態を憩室と言います。憩室そのものは無症状ですが、便や細菌が溜まることで炎症が起き、下腹部の痛み、便秘・下痢といった排便異常が現れることがあります。

炎症性腸疾患

免疫の異常により、腸の粘膜が誤って攻撃されることで慢性的な炎症を起こす自己免疫性の疾患です。主にクローン病と潰瘍性大腸炎があります。

慢性的な下腹部痛、下痢、血便などが繰り返し現れますが、原因ははっきり分かっておらず、根本的な治療方法も確立されていないため、国の指定難病となっています。

便秘

腸に病気がなくても、大腸内に便が長く滞留することで痛みが出ることがあります。

泌尿器疾患

膀胱や尿管などの泌尿器の疾患で下腹部に痛みが出ることもあり、以下のような疾患が代表的です。

尿管結石

腎臓で形成された結石が尿管に詰まることで、激しい痛みを引き起こす疾患です。突然、強い下腹部痛や腰痛が生じるのが特徴です。また、結石が尿路を傷つけることで血尿が見られることもあります。

尿路感染症

尿が通る通路(腎臓、尿管、膀胱、尿道)に細菌が侵入して感染を引き起こす病気です。女性に多く見られます。排尿時の違和感や痛みに始まり、徐々に下腹部の不快感・腹痛を感じるようになります。原因の多くは、尿道から侵入した大腸菌などの細菌による感染です。

下腹部の痛みはどの診療科に受診すべき?

下腹部の痛みはどの診療科に受診すべき?大阪市阿倍野区の婦人科・乳腺科・外科「あべのブランチ」下腹部の痛みを感じた時、月経や妊娠に関係する痛みは婦人科、排尿時の痛みや血尿がある場合は泌尿器科、便通異常や吐き気を伴う場合は内科・消化器内科を受診しましょう。急激な激痛や出血がある時は、夜間でもすぐに医療機関を受診しましょう。