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胸が張る、しこりがある

胸が張る、胸にしこりがある

胸がはる、しこりがある、痛い原因は?│大阪市阿倍野区の婦人科・乳腺外科「あべのBranch」胸の張りやしこりは、原因によって大きく2つに分けられます。1つはホルモンバランスの変動による一時的な変化、もう1つは乳房の病気が関係している場合です。

病気といっても、線維腺腫や乳腺症などの良性のものから、乳がんのような悪性のものまで様々です。良性の場合は治療が必要なく経過観察で済むものもありますが、悪性だと早期の発見と治療が重要になります。

このような症状がある方は一度ご相談ください

下記のような症状がある場合は、乳がんなどの疾患が隠れている場合がありますのでお早めにご相談ください。

  • 胸の張りが2週間以上続いている
  • 胸のしこりが2週間以上存在する、または大きくなっている

  • 根を張ったように動かない、硬いしこりがある
  • 乳頭から分泌物が出ている(血が混じったものや透明なもの、黄色いものなど)

  • 乳房にくぼみや変色、ただれができた

  • 脇の下のリンパ節に痛みや腫れがある

胸が張る、しこりがある場合の
原因と考えられる病気

胸の張りやしこりは、必ずしも治療が必要とは限りません。
しかし深刻な病気が関わっている可能性もゼロではありませんので、早めに上野会クリニック あべのBranchへご相談ください。

胸が張る場合

胸の張りは多くの場合、月経や妊娠、出産に伴う女性ホルモンの変動が原因ですが、何らかの病気が隠れているケースもあるため、長く続く時は検査・診断を受けることをおすすめします。

生理・妊娠・出産などによるホルモンバランスの変化

生理や妊娠、出産によって女性ホルモンや黄体ホルモンの働きが活発になり、胸の張りや痛みを感じることがあります。他にも不規則な生活や睡眠不足、ストレス、更年期障害などによって自律神経が乱れるとホルモンバランスも崩れてしまうため注意が必要です。

乳腺症

エストロゲンが過剰になるなどの原因で、乳腺に通常とは異なる変化が起こる病気です。良性疾患ですので経過観察が主となりますが、胸全体の張りや鈍い痛み、乳頭からの分泌液などの症状が見られることがあります。

乳腺線維腺腫

乳腺に発生する良性の腫瘍で、主に10~30代の女性に多く見られます。胸の張りや、片側の胸に丸く硬い無痛のしこりができるといった症状が現れます。発生にはホルモンバランスが影響していると考えられています。

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乳腺炎

乳腺やその周囲に炎症が生じた状態で、特に授乳中の女性に多く見られます。胸の張りや授乳時の痛みなどの症状を伴うのが特徴です。乳汁のうっ滞(母乳が乳房に溜まること)と細菌感染が主な原因です。

乳がん

胸の張りの他にしこり、乳房の皮膚のただれやへこみなどが見られたり、左右の乳房の形が違うといった症状がある場合、乳がんの可能性があります。日頃からセルフチェックを行い、定期的に乳がん検診を受けるようにしましょう。

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胸にしこりがある場合

しこりを押すと痛みがある場合、多くは乳腺炎や乳腺症によるものです。

乳がんのしこりは痛みを伴うことが少ないですが、それだけで乳がんの可能性を否定できるわけではありません。しこりを感じた際は、痛みの有無にかかわらず乳腺外科の受診をおすすめします。

乳腺症

乳腺症によって乳腺の表面に、でこぼことしたしこりができることがあります。画像検査で乳がんとの判別が難しい場合は針を刺すなどして組織を採取し、検査でがんの有無を確認します。

乳腺線維腺腫

正常な乳腺組織と線維成分が過剰に増えてできる良性のしこりで、10~20代の若い女性に多く見られます。大きさは1~2cmほどの楕円形で、表面が滑らかでよく動き、弾力があるのが特徴です。

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乳腺炎

乳腺炎によってしこりができることがあります。乳汁が乳腺内に溜まったり、乳頭の傷から細菌が侵入したりすることで発症します。特に産後の授乳期に起こりやすい病気です。しこりだけでなく、胸の張りや腫れ、痛み、赤み、熱感といった症状が見られたり、発熱や倦怠感、筋肉痛など全身の症状を伴ったりすることもあります。

葉状腫瘍

乳腺線維腺腫と特徴がよく似ており、画像検査では区別が難しい場合が少なくありませんが、約20~25%が悪性とされており注意が必要です。急速に大きくなることがあり、数ヶ月で10cm近くに達することもあります。

3cmを超えて増大する腫瘍は摘出手術を検討する必要があります。

乳腺嚢胞

乳管内に分泌液が溜まることが主な原因で発症し、30~50代の女性に多く見られます。柔らかいしこりができることがあり、乳頭からの分泌液を伴う場合もあります。

乳管内乳頭腫

乳管内に発生する良性の腫瘍の一種で、30~50代の女性に多く見られます。乳頭からは透明または血が混じった分泌物が排出されることがあり、同時に乳房にしこりができる場合もあります。

押すと痛いしこりは良性?悪性?

一般的に、乳がんの可能性が高いしこりは以下の特徴があります。

  • 硬い
  • 触っても乳房内で根を張ったように動かない、または動きにくい
  • 痛みがない

しこりを押して痛みがある場合、ほとんどは乳腺炎や乳腺症によるものです。しかし、痛みがあるからといって乳がんの可能性を完全に否定することはできません。マンモグラフィや乳腺エコー検査(超音波検査)、生検などの詳しい検査を行うことが正確な診断に繋がります。

胸のしこりがなくても乳がんになることがある!?

必ずしもすべての乳がんでしこりが見られるわけではありません。特に早期の乳がんはしこりを含めた症状がほとんど現れないことがほとんどです。

早期発見のためには気になる症状があればすぐに受診することと、定期的な検査が極めて重要です。

乳がんについて

胸が張る、しこりがある場合の
検査方法

まずは視診や触診を行い、しこりが確認されるなど医師が必要だと判断した場合はマンモグラフィや乳腺エコー検査(超音波検査)を実施します。悪性の可能性が疑われる場合は、細胞や組織を採取して病理検査を行います。

マンモグラフィとは

胸が張る、しこりがある場合の検査方法│大阪市阿倍野区の婦人科・乳腺外科「あべのBranch」乳房を異なる2方向から板で圧迫して薄く伸ばし、その状態でX線で撮影を行います。

乳房を薄く伸ばすことで乳腺をより鮮明に映し出せるだけでなく、放射線の被ばく量も抑えられます。また、超音波検査では捉えにくい細かい石灰化を検出するのに優れています。

乳腺エコー検査(超音波検査)とは

胸が張る、しこりがある場合の検査方法│大阪市阿倍野区の婦人科・乳腺外科「あべのBranch」乳房に超音波を当てて内部の断面像を映し出す検査です。乳房内のしこりの大きさや状態を詳しく調べることができます。一方でしこりが良性か悪性かの判断や石灰化の発見は難易度が高い面もあります。

胸にしこりがあるかも…と思ったら乳腺外科を受診しましょう

胸にしこりがあるかも…と思ったら│大阪市阿倍野区の婦人科・乳腺外科「あべのBranch」胸の張りやしこりがあっても、良性の変化やホルモンバランスによる一時的な症状であることがほとんどなため、そこまで心配する必要はありません。一方で、乳がんなど重大な病気の兆候として現れることもあります。気になる症状があればどうぞお気軽に当院へご相談ください。